クワガタ各種飼育法
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初心者の初心者のための外国産カブト飼育法 By あんどりゅう
外国産カブト成虫
基本的に温度管理が絶対に必要です。22℃〜28℃の間での飼育が望ましいです。
また、成虫飼育は♂♀は分けて飼育する必要があります。♂が♀を殺してしまうことはよく起こります。同居可能な種もありますが、カブトは交尾欲が強く、特に飼育環境はケースの中という狭い行動範囲の世界となりますので、交尾回数が増えるほど、生体の寿命を縮めてしまうこととなってしまいます。基本は♂♀の個別飼育です。

生体購入
購入された、または購入される生体がWDなのかブリードものなのか、その点について考えてみましょう。
WDの場合は、購入時にいつ頃の入荷なのか、しっかりショップの方に聞くことを忘れないで下さい。
寿命というものがあります。産卵を目的とした場合、WD固体は俗に言う「あたり」「はずれ」があります。
購入時は、必ず、ケースから生体を出してもらい、フセツの有無を確認してください。
フセツ欠け生体は寿命の問題があり、また、♀について云えば、産卵済みの可能性が高くなります。
カブトは短命種が多いのをお忘れなく。

ブリード固体の場合は、羽化日が明確に記されているものを購入してください。種によって違うものの、成虫として熟す時期があり、それまで交尾、産卵は望めません。むやみにペアリングを行ったりすると寿命を縮めるだけ。しっかりと羽化日を知っておくことが大事です。

ペアリング
WD固体の場合、♀は80%交尾済みと考えられますが、♂♀ペアの購入であれば、産卵セット前に一応ペアリングをしておいた方が良いでしょう。カブトは、無交尾でもしっかり、無精卵を産卵します。
(因みに私はコーカサスで50個以上の無精卵を経験し、後悔しました)
ブリード固体は新成虫がほとんどですのでペアリングは必要です。

ペアリングのさせ方
凶暴種(コーカサスなど)は、一晩だけ同居させてみると、翌朝♀がバラバラなんてことが平気で起こります。(by ブリード隊MON 笑)ハンドペアリングをお勧めいたします。温度は25℃くらいがベストです。低すぎるとその気になりません。♀のお尻の部分に♂の頭を後ろからそっと重ねます。すると正常であればすぐ行為に入ります。♀の足場が安定している方が良いので止まり木の上がよいと思います。まあ、ひっくり返ってもすることはしますが。(笑)
通常20分程で♂♀は離れます。♀が嫌がる場合は、2日ほど♀に餌を与えずにおき、その後、餌を与え、食餌に夢中の♀に♂を上記の要領で重ねればうまく行きます。
問題は、♂にその気が無い場合です。新成虫であれば期が熟していない場合か、温度が低すぎる場合が多いので、温度を上げてみるなり、数週間後再チャレンジしてみるなりしてみてください。一方WD固体でのそれは、残念ですが、期が過ぎているケースが多いです。もう一頭別の種の♂がいれば、少々荒っぽくはなりますが♂同士を争わせ、興奮状態を作り出してみたりすれば、うまく行くケースもありますが・・・。
WDの♀が交尾済みという確率に賭けてください。

ペアリング回数
カナブン・ハナムグリとは違い、通常カブトは1度だけで充分です。あまりさせすぎると短命になりますので。
♀は、死ぬその時まで、産卵し続けてくれます。

産卵セットの方法
産卵容器の大きさは、種の大きさにもよりますが、出来るだけ大きい方がいいです。
マットは通常、発酵マットを使用します。
先ず産卵床を作ります。容器底、高さ5cm〜10cmにマットをガチガチに敷きます。というより、拳でガツガツ叩きながら詰めると表現した方がいいでしょう。少し加水した方がうまく行きます。その産卵床の上に今度はサラサラとマットを10cm〜20cm程度被せます。これで完成です。あとは、♀、転倒防止木、餌を入れてOKです。

採卵の方法
♀がマット中に潜り、3日4日マット上に浮上して来なければ、産卵している可能性大です。「死んじゃったんじゃないか」と不安になるくらい潜っています。中には1週間以上出てこない♀もいます。マット中の☆は通常存在しません。小型種で稀にある程度で、普通マット上で☆になりますので、焦ってマットを開けたりしないで下さい。
さて本題の採卵ですが、2通りの方法があります。
 1.採卵しない派
 2.採卵派

 1ですが、安全な方法といえます。只、スペースがあればという条件付きですが・・・。
容器の大きさにもよりますが、産卵モードに入り、2、3週間経ったら♀を取り出し、容器を保管します。♀が餌を食べにマット上へ出てきたときが狙い目となります。そして、取り出した♀は次の容器へと、これを繰り返します。
容器には、セット期間のメモを貼っておくことを忘れずに。1ケ月も経てば孵化が始まり容器の側面や底に初令幼虫の姿が見え始めますので、そうなったら容器を開け、幼虫、卵をそれぞれのケース(プリンカップ等)に移してください。
期を間違えないことが大切です。アジア系のカブトの幼虫は共食いをします。人気種であるヘラクレス等のダイナステス属はその心配が要りませんので、個別飼育多頭飼育どちらでもお好み次第です。この方法の場合、ダニと線虫を問題視される方もおりますが、コナダニ(ピンク色)以外の白いダニであれば問題ありません。
むしろ、♀を取り出すことが遅れた場合、♀が折角産んだ卵を潰してしまう?(私は見たことがない)ことがあったり、卵室(卵は小さい空洞のような部屋に生みつけられている)を壊してしまうことの方が懸念されることです。

 2の方法ですが、これは慣れることが重要です。利点はスペースを最小限に抑えることが出来ることと、卵で取り出しますので、個々の孵化日が正確に把握できる点にあります。只、慣れないと卵を潰してしまいます。卵は産みつけられた直後は表面が濡れており、非常に柔らかい状態です。2、3日でその表面は乾き徐々に堅くなって来ます。ですから、この方法が怖い方は、1の方法で産卵容器を保管し、2週間後に開けてみれば、堅い卵で採卵が出来ます。(私は1週間おきに採卵しちゃいますが)産卵床に卵はあります。被せてあったマットを取り出し、堅く固まったマット(産卵床)を
取り出します。そして、その産卵床を丁寧に手で割って行きます。その際、産卵床の上に被せてあったマット上で作業してください。産卵床マットを割った時、よく卵がコロンと下に落ちるのでそのショックを和らげる為にです。実際に経験すれば判ることなのですが、マットを割るときは、横割りにすれば卵の落下を避けられます。卵は絶対に手で触れずスプーンを使用して取り出してください。手で触れるとかなりの率で後にカビてしまい折角の苦労が水泡と帰します。

卵の保管方法
プリンカップを使用します。プリンカップにマットを堅めに半分ほど入れ、側面外から中が見えるように卵室より少々大きめの穴を開けます。穴を開けるにはエンピツほどの太さがある棒で大丈夫です。そこにスプーンで取り出した卵を入れ、2cm四方に切った新聞紙を被せます。上から軽く霧吹きで1回シュッとし、マットを被せます。指で穴を潰さない程度
にマットを押し固めてください。プリンカップの淵までマットを入れ、蓋をして完成です。蓋にはピンで2、3箇所穴を開けておいて下さい。この卵保管の注意点は、産卵セットで使用したマットは絶対に使わないこと。新しいマットを使用するようにしてください。

幼虫の飼育方法
醗酵マットが基本となります。成長に合わせて、容器の大きさを変えて行ってください。
注意点はマットの乾燥に気をつけることとマット換えを忘れないことです。マットは軽く握って、握った形が壊れない程度の湿度が必要です。また、マット換えは、幼虫の成長過程で消費量が異なりますので、気づいたら糞の中に幼虫が丸まっている。ってなことになりかねませんので・・・。(私は何度か。 笑)
また、むやみに幼虫の様子を見るために容器を開けないほうが無難です。幼虫は、令が進む時期、つまり脱皮直後は非常に弱く、落ちる原因のほとんどがそこにあります。脱皮をする時、幼虫はマット中に室を作り、その中で脱皮をします。マット換えはくれぐれも慎重に。

蛹化へ向けて
幼虫は3令後期になると徐々に茶色に変化してきます。最後はしわくちゃになります。これを前蛹と云い蛹化直前です。ただ、種により、この茶色い期間は様々で、中々蛹化してくれないものもいます。気長に待つことです。ゴロファ・ポルテリなどはもともと茶色で蛹化時期が判り難いものもいます。気づいたら、「ありゃ?蛹になってる」ということすらあります。(それは私です)また、種によってワンダリングを始めるものもあります。このワンダリングというのは、幼虫が、蛹化する場所を捜す行為を指します。この手の種は難しく、マットに黒土を混ぜたり、底に黒土を敷いたりと色々なテクニックが必要で、今のところ完璧な方法は見つかっていません。ワンダリングが激しいと、体重減少が著しく、うまく、蛹化してくれても、小さい成虫になってしまいます。(因みにそれも私です)
事前に飼育種のリサーチを行い、出来る限り万全の態勢を整えておいてください。

羽化
やがて、蛹は羽化を迎えます。期間は種によりマチマチですが色の変化で判ると思います。
徐々に黒づいて来ますので、ウキウキものです。羽化不全は、クワガタに比べると少なく、それでも心配な方は、オアシス人工蛹室をお勧めいたします。(人工蛹室の作成方法参照)
羽化後、成虫は3週間は蛹室で体が固まるまでジッとしています。この時期に絶対に堀り出したりしない様に。じっと我慢です。むやみに掘りだすと結局短命となってしますので。休眠期間を終えた成虫は、マット上に這い出して来、餌をむさぼり喰いますので、餌はしっかり準備しておきましょう。

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邪道?エコヘラ飼育術 By 与太郎
「カブトは場所をとるし、手間が掛かるし、コスト高だからダメダメェ・・」
とお嘆きの貴兄に贈る、与太郎の第一弾のプチコラム!?
お時間は取らせませんので興味のない方も是非、読んでやって下さいませ。
飼育種はヘラクレスの中で最もポピュラーな亜種「リッキー」です。

1.場所をとる
蛹化以前は縦300×横200×高さ90サイズのプラ容器(ドリルで蓋に穴あけ)、終令〜蛹化〜羽化は190×130×160サイズのプラ容器(ドリルで側面に穴あけ)・・両方とも積み重ね可能・・を使用したので、広大なスペースは必要ありません。

2.手間が掛かる
巨大化後のマット替えは最低でも2週間に1回は必要となります。しかし飼育容器が小さいので、糞とマットの選り分けには300×230×60サイズのプラ篩があれば十分です。
+?で費やす時間も短縮化出来ます。

3.コスト高
お察しの通り、使用したプラ容器&篩は全て100円ショップで購入したモノです。マットもクワ使用済み菌床、材割りカス等をブレンド&加湿したモノ(劣化の激しいモノは除外)を混入したので、大食漢のカブトでも然程お財布を痛めません。
「たまには外食を・・」という感じで高級市販マットを購入する余裕も出来ます!

4.邪道?
蛹室作成時のスペースがキワドイ!容器内の対角長が約220ミリなのでストレスを与える結果となったかもしれません。(幼虫は対角線上に沿って蛹室を作っていました。)しかし、羽化した♂は115ミリ、羽のシワ無し、極端な角曲がり無しの完品!

羽化後には巨大なプラケで飼育するので、「1.」は伏せて下さい。(苦笑)
※題名中の「エコ」はエコノミーを、文中の「プラ」は主にポリエチレンorポリプロピレンを指します
 (滅多な事では割れません)。
あくまでも私の飼育例ですので、「こういうのもあるんだぁ」程度に参考にして頂ければ幸いです。最後に「飼育は愛情!」という言葉を添えて幕引きとさせて頂きます。
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